…なあ、一緒に歩かないか。
星もあるのに、月の光に負けて
星無し空になってるこんな夜は
お前と一緒に砂浜を歩きたい。



蒼い光の中で



さく、さく、さく。
かすかな音が、俺達の周りに響く。
靴を脱いだお前の素足がとても綺麗で
俺は思わず見とれてる。



蒼い月光へ顔を向けて
大きく息を吐き出すお前が
次の瞬間にその光に吸い込まれる様に思えて
慌ててその手をつなぐ。
「転ぶだろ」それは口実。
月の光にさえ俺は嫉妬している。



あまり人の顔を見るなとお前は
照れたように怒る。
「だって面白いから」それは嘘。
一瞬たりとも同じ表情をしていないお前の顔を
見逃したくないから。
だから俺は。



後ろを振り向くと、俺達が歩いてきた足跡が
もう風に吹き消されて無くなっている。
だけど俺は信じられる。
お前の手の確かな温もりを。
これからずっと一緒に歩いて行けると。
だから俺は心の中でそっと呟く。



…愛してる。



FIN〜

 

 

 

まいまいげっとさんの「桜花歳歳」で王子誕生日フリーポエムを頂いて参りました♪
あぁ〜なんて素敵なんでしょうvv
拝読してゾクゾク致しました(風邪ではありません)
ふっふっふ・・・頂いて良かった〜
ありがとうございます!!(歓喜)

まいまいげっとさんの素敵SS&素敵ポエムを拝読できる「桜花歳歳」へはLinkからどうぞvv

 

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